Mogicを味つけ -ブランディングメディア-

ブランディングのお仕事

爆走!ディスプレイ24時ー総集編スペシャル!2023

2023.12.28

改めて、2023年はこんなディスプレイをやってきた

  • 正月
  • 節分
  • 冬のキャンプ
  • 花粉症
  • 梅雨
  • 七夕
  • すいか
  • お月見
  • ハロウィン
  • クリスマス

と、一年に10このディスプレイを展開していました。(クリスマスは四コマ漫画調に変化するディスプレイなので、正確には13こになるのでしょうか?)

たかがディスプレイ、されどディスプレイ。何が恐ろしいってブランディングプロジェクトの鉄の掟《同じものはやってはならない!》があるからです。 毎年、毎回生み出す苦しさよ(嗚呼、地獄!)

2023年スタート!紙粘土で手づくりしていこう

〈正月〉

(お気づきかわかりませんが、)ディスプレイの一年はクリスマスで終わりません。毎年、クリスマスの次の展示をしたまま年を越すので、クリスマスの準備に追われつつ年明けの準備にも追われます。しかも、節分もすぐやってくるので、年内に節分の仕込みまで終わっていないと年始はつみます……

今回のお正月は、初めて鏡餅を紙粘土でつくりました。画像では伝わりにくいですが、直径約20cm × 高さ約15cmの結構なサイズです。これを全部紙粘土でやろうものなら、いくらあっても足りない……ということで、いつぞやのだんごタワーで使った発砲スチロールを再利用。お餅の上にのせたみかんも、いつぞやのだんごを再利用しました。こんなところもこっそりSDGsしています。

しめなわも手づくり、餅花なんかも工作員総動員で手づくりしてみたりしました。

誰も気づかないことでも、おもしろがってやり続ける

〈節分〉

今振り返ると、2024年のカレンダーを予想していたようなディスプレイ。
鬼ちゃんがお豆のお風呂につかって、おもちゃのアヒルと手ぬぐいでお風呂の世界を表現したものでした。人知れず、お風呂につかってだんだん赤くなっていく鬼ちゃんを演出。誰か気づいた人がいたら、うれしい限り!
(手ぬぐいもうっすらMogicカラー。。。(緑、きいろ、赤、青。。。くるしい)

ピンチをチャンスに!なんとかならないか精神

〈冬のキャンプ〉

毎年つくるカレンダーの木製台座を再利用したい!
SDGs的な観点からも何とかディスプレイにできないか……と作ったのが冬のキャンプ。 木材建築で有名な建築家の隈研吾氏にインスピレーションを受け、せっかくだから、自分も入れる大きさで!木製台座をボンドでくっつけ、積み上げ、崩れ……(いつものことですが)時間がない!突貫につぐ突貫工事で泣いたり笑ったり。

キャンプ好き社員のキャンプグッズも借りて、焚き火を再現したり、またまた紙粘土で焼きマシュマロを作ったり。苦しまぎれのキャンプの世界を表現!

エンジニアと鼻水の議論を大まじめにやる

〈花粉症〉

前面の鼻は、青森県婦人会工作員の手による巨大ねぶた。後面の鼻水の動きをエンジニアY氏に依頼した作品「花粉症はつらいよ」。 誰にも伝わらないこだわりをここでも。
実は、鼻水を3分おきに垂らし、すすり上げるしかけを搭載しています。

垂れるときは気持ちゆっくり(モーターをわざとゆっくり動かすしかけを入れてます)、しばらく鼻水が垂れたままボーっとして、おもむろに鼻をすすり上げる(モーターの最大出力でがんばってます)。
鼻水ってそうじゃありません?
ツーーーっとゆっくり垂れそうになって、慌ててすすり上げる。
このムダでしかないこだわりをエンジニアY氏に熱弁するも、「はぁ~」(何言ってるんだろう、このひと)という冷たい視線を感じつつ、何とか再現してもらった表現になります。

キレイなものとMogicサービスと季節感と

〈梅雨〉

前回の鼻は振り切ったネタに寄せたので、今回の梅雨は何かキレイなものを表現しようと試行錯誤。しずくを手づくりせっけんで表現することにしました。

裏テーマには、「Mogicのサービスとコラボ」ということもあり、LearnOのキャラクター「カタツムリのくるくる」を作って参加させることに。私の大好きな写真家「ソール・ライター」の世界観をこっそり忍ばせました。

常にヒリヒリすることばかり、思うようにいかないことばかり

〈七夕〉

これまでのディスプレイとは逆転の発想で、全面をあえて隠す!1Fのガラス面を全面、黒い紙で覆いました。大小の穴をぽこぽこ切り抜いてのぞき穴をつくり、そこからのぞいてもらおうと「のぞいてごらん!」という吹き出しだけつけました。

中をのぞくとヒコボシとオリヒメをイメージして作った光るガラスのオブジェ。背面には地球を投影して……(しかし、投影する距離や明るさで思ったようなものにいかず!) 毎度のことながら、ディスプレイは一発勝負。いつも現在の展示があるので、次のテストができないまま本番を迎える恐ろしさと闘っています。

ここもかしこもムダばかり、真面目にムダをしかけるということ

〈すいか〉

とにかく大きなすいかを作りたい一心でした。くいしんぼうとしては、ただ大きいだけでなく美味しそうな大きなすいか。行きついたのがちぎり絵で作るすいか。誰も気づかないようなすいかの赤の2色使い。皮の模様や皮から実へのグラデーションにもこだわりました。

ただ、すいかをバーンと飾るのもいいけど、どうせなら食べていこうと毎週ハサミでちょきちょき、すいかを食べていきました。

実を食べた後は、すいかの種がどんどん増えていくしかけを。その種から芽が出たり…… ほとんど気づかれないようなことに、真面目にムダをしかけています。

くいしんぼうは、字面だけでも美味しさを感じられる

〈お月見〉

今年のお月見のメインは、だんご。言葉あそびでだんごを表現。

初めての文字ディスプレイということで、紙とフォントにこだわってだんご愛を発信しました。デザイナーCさんに何パターンかだんごらしいフォントをピックアップしてもらって、「あんこ」とか「みたらし」とか「きなこ」を書いてどれが美味しそうかに無駄にこだわりました!

だんごへの愛、だんごへの欲望をぎゅっと詰め込んだディスプレイになりました。

まさか!うそでしょ!を越えた先に

〈ハロウィン〉

これまでハロウィンもいろいろやってきておりまして。ネタも切れてきまして……
頭を悩ませること数ヶ月(夏ごろにハロウィンで頭を抱えていました)。今回は〈ハロウィン×アスレチック〉でちょっと怖そうなMogicアスレチックを表現。

去年からやってみたいと思っていたトリックアートを取り入れて(落とし穴感が伝わったのか、わかりませんが)落とし穴の上に※骨のはしごをつくり……

毎週毎週、鳥の手羽元を1キロ買って食べて、洗って、乾かして、少しずつ集めていきました。1人では限界を感じたので、社内で手羽元の骨を集めることに。協力者のおかげで少しずつ骨があつまりました。 ※骨はリアルな鳥の手羽元

あの手この手のクリスマス、4コマだけじゃ終わらない!

〈クリスマス〉

今年も4コマ漫画調で。
毎年やってくるクリスマスを毎回違うテーマでやるむずかしさがあります。

苦しんだ結果、Mogic公式キャラクター「うぉんじま」のルーツであるオーストラリアのクリスマスをやることにしました。北半球ではイメージしづらい真夏のクリスマス。サンタさんの衣装も脱げないけれど、サーフボードも紙粘土で手づくりして、波の表現もどうしたもんか苦しみました。

その他にも、初の試みのネオンサインでも四苦八苦。材料を少しずつ買ってはテスト。サイズを間違えたり、線のところが熱をもって異臭騒ぎになったり。言葉どおりトライ・アンド・エラーの連続でした。

真夏のクリスマス感を出したくて、Mogic cafeのネオンサインでカフェ感を、ゼリー粘土なる素材に出会って、クリームソーダを工作することにしました。ソーダのグラデーション感を出したくて何色か混ぜてみたり、紙粘土でバニラアイスとさくらんぼを手づくりしました。

更に、カモノハシがそろそろと近づいてきて、トナカイを追いかけまわしたりという遊びもちょこちょこしました。

試行錯誤の日々

クリスマス4コマ
カモノハシとトナカイのおいかけっこ


オフィス前を歩くみなさんに、ちょっと足を止めてもらってクスっと笑ってもらいたい。日々の暮らしの中で大変なときも、ディスプレイを見てあまりのくだらなさで、肩の力が抜けたりしたらいいなー。そんなことを考えながら四苦八苦、七転び八転び、七転八倒しています。

誰にも気づいてもらえないかもしれない。
とは思いつつも、幼稚園の行き帰りに寄ってくれているらしいという女の子だったり、通勤で行き来するサラリーマンの方だったり、誰か一人にでも届けばいい!と腹をくくって、日々頭を悩ませ、妄想を広げ、あわあわしながら作っていこうと思います!