Mogicを味つけ -ブランディングメディア-

ブランディングのお仕事

ムダの中に見えてくる!?ブランディング脳ができるまで

2023.12.05

こんにちは、Mです。
普段は「マーケット・ディレクション」チームで、その名の通りマーケティングを扱う部署にいます。そんな私がブランディングチームに仲間入りしてから、早いもので一年が経ちました。

今回は、二足のわらじを履くことになり、マーケティング分野の私が徐々にブランディングにも染まっていった、苦悩のお話です。

「マーケティング脳」な私

まず「マーケティング」業務といえば、Web広告を連想される方が多いかもしれません。

その他、マーケティングサイトへの掲載やプレスリリース等、いろんな人にMogicやサービスを知っていただくための施策を打っていきます。それがいつ、どんな人に、どれだけ見てもらえているかをGoogleアナリティクスで集計し、その結果や数字の変化を見ながら、新たな掲載先や掲載内容を考えていきます。

ただGoogleアナリティクスの数字は、こちらがおこなった販促・広報活動だけでなく、社会の動きやターゲット層の心境の変化、他社の活動など……様々な条件によって影響を受けるので、いろんな要素を想像しながら数字の示す意味を読み解いていきます。

難しい部分ではありますが、仮説を立てながら日々数字とにらめっこするのが、マーケティングの一つの面白さとも言えます。

「ブランディング」って、いったい何?暗中模索のはじまり

そんな私が1年前、突然仲間入りすることになったブランディングチーム。
マーケット・ディレクションチームに所属しながら、ブランディングも学ぶことになりました。

はて、ブランディングとは……?ググってみても、説明を聞いても、今いちピンときません。
なんとなくイメージはあるけど、これだ!と腹落ちしない。ブランディングチームの他メンバーたちが、抽象的/感覚的な表現ながらしっかりコミュニケーションできていることも相まり、一人だけ「?」マークを頭に浮かべながら会議に参加する日々が始まりました。

実際に参加してみると、ブランディングチームの定例会議は想像よりも議題が多く、範囲も多岐に渡ります。広報的だったり、販促的だったり、意味があるのかよく分からない工作だったり(笑)。

ブランディングとは何か?がはっきり分からないまま、ただ必死についていくばかりです。数字を読み取るマーケティングとは異なり、ブランディングの効果測定はどうやってやるんだろう?なんて疑問も浮かんできます。

洗脳の成果、ここに

そんな調子で一年。先日ブランディングの他メンバーに「すっかりブランディング脳だね」と言われて驚きました。

自分としては、ブランディングが何たるかを明確に理解したタイミングはなかったように思いますが、いつの間にか体に染み付いていたようです。当初はブランディングという言葉をネットで検索しても、そのイメージや感覚は全くつかめずにいました。でも最近、「おお、この会社はブランディングがすごいな」なんてことを日常の中で思ったりするのです。

例えば、工事現場の横を通ったとき。
レンガ造りの建物を見て「あ、あのコンビニが建つな」と直感的に分かった時。
今までコンビニのレンガなんて注目したこともなかったのに、知らず知らずのうちに頭に刷り込まれていたことに気がつきます。「看板やカラーがなくても、外壁だけ、つまりはお店の雰囲気だけで認知させるなんてすごい!」と感動しました。これはまさにブランディングだ、と。

あとは子供の頃から疑問だった、「ハイブランド店の入り口の警備員さん」。
強盗ってそんなに来るのかな、来たとしても警備員さん一人でお店を守れるのかな、なんて子供心に思っていました。でも今では、防犯上の効果だけでなく、お店の雰囲気や品格を高く・良く見せる大事な要素としての役割もあるように思います。警備員さんが立つような、品位あるお店。これも、立派なブランディングに思えてしまいます。


レンガ造りのコンビニも、高級店の警備員さんも、私の勝手な解釈なので真意は定かではありませんが、身のまわりにブランディングを感じてしまうのは、すっかり洗脳された証かもしれません。

ムダに見えて、ムダじゃない

ではブランディングとは何なのか。
販促や広報、マーケティングとも少し似ていて、でも違うようです。明確な答えはまだ分かっていませんが、現時点での理解では「売上には直結しない、一見ムダなこと」なのかな、と思います。もっと言うと、「ムダに見えるけど、◯◯らしさや、そのものたる雰囲気・イメージを作り出していくもの」。

Mogicで言えば、
オフィス1階のディスプレイ。
IT企業にも関わらず毎年全力で作るオリジナルカレンダー。
変なキャラクターやたくさんのメディア。

どれも目に見える効果や売上には直結しづらく、ビジネス的な観点で考えると一見ムダにも見えます(こんなこと言ったらメンバーに怒られちゃうかな)。でもそうして築かれた「Mogicらしさ」が、Mogicと、いろんな形でご縁がある方々とをつないでくれている気がしています。

意外な共通点。いざ、二刀流へ

そう考えると、マーケティングもブランディングも、「知ってほしい、頭のどこかに置いてほしい」、そして「繋がりたい」という目的は同じで、ただアプローチが違うだけのようにも感じます。
マーケティングもブランディングも、二足のわらじを履いてみて初めて気づけた意外な共通点。 そうなると日々の数字チェックも、よく分からない工作も、どちらも一層精が出てきます……!