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制作秘話

斥候工作員エプロン制作秘話

2024.11.05

デザイナーインターンのY.Nです。 この度、ディスプレイ制作をお手伝いしてくださるメンバー専用、オリジナルエプロンを作りました。

どうですか? 実際のカフェで使われていそうなお洒落なエプロンですよね? え、何か違和感を感じますか?

そう、実はよく見ると拳銃が描かれているのです。 なぜデザインに拳銃が入っているのか。その経緯をご紹介したいと思います。

突然の制作依頼

MogicはIT企業。ましてや私はWebデザイナーのインターン。 まさか工作をする時に使うエプロンのデザインをお願いされるとは思いませんでした。

Mogicでは、1階のディスプレイを制作するときに「工作員の会」が開かれます。その時に使うエプロンのデザインを考えてほしいとのことでした。

私は、当時「工作員の会」に参加したことがなかったため、過去の記事やSNSを漁って情報収集をしました。 すると、工作員の正式名称が「石神井町第三駐屯地 和田堀第一工作師団所属 斥候工作員」だということを知りました。 これを知り私は、軍隊やスパイのイメージが頭に湧いてきました。これが物騒なエプロンになる始まりでした。

工作員は物騒?

軍隊やスパイのイメージに囚われた私は、軍服のようなエプロンを作ろうと考えました。
「工作員の会をするときに、このエプロンを着ることで、軍服や制服のように気を引き締めて統一感を持てるような物を作りたい」という第一案を先輩社員さんに伝えると、 「工作員の会はきっちりした会じゃない。気を引き締めたいとかは思っていない。」と言われてしまいました。

その後、雰囲気を探るためにも「工作員の会」に参加させてもらいました。すると、社員やパートさんが和気あいあいとおしゃべりしながら、工作しています。
それはデザインしようとしていた工作員のイメージとは確かに違うものでした。 工作員のメンバーは主婦層が多いことから、パートさんたちは軍服感を出しすぎると抵抗があって着てくれない可能性も考えられました。
そのため、もう少し親しみやすいデザインにしようと方向転換をすることにしました。

一見カフェ風なエプロン

デザインを先輩社員さんと相談していく中で、以前Mogicがカフェに間違えられたという話を聞きました。 そこで、カフェのように偽装しているけれど、実は工作員だったというテーマにしたら面白いのではないかと思いました。

デザインは軍隊のエンブレムをカフェ風にアレンジして、一見おしゃれに見せることにしました。 着る人は、おもに主婦のみなさん。まさか軍隊っぽいロゴを身につけているとは思いませんよね?
「よく見たら、あれ? 何か違和感が......。」
とこのエプロンを見た時に思ってほしい。そんなことを思いながらデザインしました。
「工作員の会」がより盛り上がってもらえるように目でも楽しめるエプロンを!

上記のデザインで、代表たちにプレゼンしたところ、つかみは上々でした。 ただ、まだまだ違和感の出し方が足りないとの指摘を受けました。 カフェ風に寄せすぎて、スパイのイメージが薄れてしまったようです。 そこでさらに違和感を出せるように、文字を漢字にしたり、モチーフをカッターから拳銃に変えたりしました。

そんなこんなで、できたのがこちらです! 思い切って拳銃を入れることで、違和感が生まれ、遊び心のスパイスをデザインに込めることができました。 筆と拳銃をバッテンで掛け合わせることによって、「工作員」がダブルミーニングなことを表現しています。 また、Mogicのロゴを入れることで、カフェ風の可愛さも出せたと思います。

実際に使ってもらう

自分がデザインしたエプロンを実際に 「工作員の会」で着てもらうことができました。 みなさんの手に渡った時の反応を直接見ることができて、嬉しかったです。 普段、インターンの仕事ではパソコンの画面上で作業が完了するものが多いので、リアルな物をデザインする貴重な経験になりました。

ぜひ、これから私が作った工作員のエプロンを着て、工作員の会を楽しんでもらえたら嬉しいです。 エプロンには拳銃が描いてあって物騒かも知れませんが、工作は安全に行ってほしいです。