Mogicを味つけ -ブランディングメディア-

オリジナルグッズ

カレンダーの極意は、合わせ調味料にあり!

2021.01.15

Mogicでは毎年年末になると、お世話になった方々へ、ご挨拶がわりにカレンダーをお届けしています。

カレンダープロジェクト=ブランディングと言ってもいいくらい、私たちは、カレンダーづくりとともに成長してきたように思います。
アイデアのつくり方も、アウトプットのスピードも、素材の勉強も、外部との連携も、毎年毎年、少しずつカレンダープロジェクトで覚えては、ブランディングとしてできることの引き出しを増やしてきました。

はじめは、既成のカレンダーにロゴを入れるところからはじまったカレンダー。いまでは、すべてオリジナルの手づくりカレンダーです。

そんなMogicブランディングのお仕事の代名詞、カレンダーの作り方を2021年カレンダーの紹介とともにお届けしたいと思います。

2021年のカレンダー企画は夏からはじまりました。

これは例年より2ヶ月くらい早いスタートでした。
コロナ禍で、リモートワーク明け直後、いつまたリモートワークになるかわからない状況で、少しでも早く始めることになったのです。

コンセプトのつくり方

私たちのモノづくりは、いつもたいていコンセプトからはじまります。
コンセプトは目指すべき味のようなものですから、やっぱり肝心要です。

コンセプトのベースにあるものは、Mogicの旬です。
私たちは毎週定例で、Mogicがいまどう見られているかを言語化して少しずつ蓄積しています。
その言語化の中から、ホットワードを拾い集め、その中からさらにキーワードを見つけ出し、コンセプトを練り込んでいきます。

今回のカレンダーのキーワードは「バラバラ」でした。

Mogicは、個性の集団かつ、みんなが自立して自主的に動いていくので、「一致団結」とか「思いをひとつにして」という言葉はあまりフィットしません。
チームワークを大事にしているので、チーム横断して助け合ったり、いつもどこかで雑談してたり、たまにはゲームしたり、何かと集まっては楽しくお仕事しているのですが、程よく「バラバラ」です。

ですので、「バラバラ」というキーワードをもとに、さらに一年を通して楽しんでいただけるものを毎月展開していこう!となりました。
コロナ禍で、おうち時間が増えたことも決め手になりました。

ネタづくりは宿題形式で

コンセプトは決まったけど、大切なのは、中身です。
しかも、今回は12ヶ月「バラバラ」なので、12個のネタが必要です。

ネタづくりを私たちは「妄想する」と言っていて、妄想することはいつも宿題にして、ぞれぞれ隙間時間(例えば電車の中や家事をしながらとか...)にぼんやり考えてきます。

宿題形式はMogicらしさ、ちょっとずつでも前進する秘訣です。

今回も、プロトタイプのカレンダーをコンセプトが決まる前に20個くらい作ってました。

アイデアのしぼり方

ネタづくりのアイデアはたいてい集まったけど、やっぱり「バラバラ」...どう決めようか...

いつも悩みどころです。たくさんでたアイデアからどれを採用するか、決めるためには軸が必要です。

軸をつくるとき、私たちはいつも言語化から始めます。
そうです、ここでも言語化です。
キーワードをだして、自分たちが表現したいMogicの価値はどこにあるのか探っていきます。
普通にキーワードをだすだけだと、みんなでイメージを共有するのにちょっと足りないので、いろんな方法で言語化していきます。

今年のカレンダーは、川柳を12個つくって、毎月のネタを最終的に決めていきました!

アイデアは 百個作って 百二個捨てる

ブランディング川柳

コラボレーションで新しいモノづくり

そんなこんなでやることが決まったら、あとはただ作るのみ!です。

カレンダーのデザインはアートディレクションチームで作ります。
表面は新しいインターンの子に手伝ってもらいました。
裏面のデザインは、ブランディングメンバーのアイデアを活用し、社内で実際に触ってもらったりしながら、意見をヒアリングして作り込んでいきました。

さらに、今年のカレンダープロジェクトでは、新しいコラボレーションも実現しました。

まずは、12月の間違い探しです。
ここの絵だけは描き下ろしで、Instagramで絵に一目惚れしたイラストレーターのハルサカさんにお願いしました。
ハルサカさんは、物語を感じるノスタルジックな絵を描く方で、12月の季節にぴったりだと思いました。
快く引き受けていただき、しかもちょっとのオーダーでこちらの想像以上のイラストを仕上げてくれました。
12月の間違い探しには、Mogicならではのアイテムがところどころに隠れていますので、是非見つけてみてください!!

それともうひとつは、木製スタンドです。
一昨年のカレンダーの時は、木製スタンドを社内で自作した私たちですが、今年は、間伐材でつくるロゴの焼印入りオリジナル木製スタンドを作りました!
さすがのプロのクオリティで、今回のカレンダーの完成度をグッと上げてくれました。

カレンダーは、いつもたくさんの人を巻き込み、力を貸してもらって、完成します。
ブランディングメンバー、社内のメンバー、パートナーの皆様。
毎年コンセプトによって進化する、合わせ調味料「秘伝のたれ」なんです。

できあがったカレンダー

およそ4ヶ月の期間を経てできあがったカレンダーをちょっとだけ。